萩原さん死去 うつと闘い…4度の事故
俳優の萩原流行さん(62)が22日、東京都杉並区内の青梅街道で事故を起こし、救急搬送されたが死亡していたことがわかった。午後6時ごろ、東京都杉並区の青梅街道の路上で、男性が倒れているのが発見され、病院に搬送されたが、死亡が確認された。
現場には愛車の大型バイク、ハーレーダビッドソンが残されていた。現場付近では事故当時、雨が降っていた。
萩原さんは今年3月23日、大型バイクを運転中、杉並区の区道で転倒し、右腕を打撲するけがを負ったばかりだった。
萩原さんは05年、テレビ番組でうつ病であることを告白。09年には萩原さんより先にうつを発症したまゆ美夫人との共著「Wうつ」を出版し、早期発見の重要性を訴えていた。
萩原さんが異変を感じたのは1991年2月。自ら座長を務めるミュージカルの公演初日だった。リハーサル中に体のだるさを覚え、突然40度近い高熱が出た。公演後に1週間の休みを取ったが、症状は治らなかった。
ドラマの収録現場では「台詞が頭にはあるのに、口から出てこない。撮り直しが50回を超えたころ、監督に撮影の中止をお願いしました」と後に症状について明かしている。
最初にうつを発症したのはまゆ美夫人。88年だった。発症から1年後、萩原さんが浮気し、家庭を顧みなくなった。まゆ美さんはリストカットによる二度の自殺未遂を起こして家出したこともあった。
37歳の時、躁うつ病と診断されたが、仕事を休むことはできず、精神安定剤や睡眠剤を飲みながら仕事に復帰した。
【萩原さんと交通事故】
▼15年3月23日 大型バイクを運転中、杉並区の区道で転倒し、右腕を打撲するけがを負う。頭も打ち、検査入院。
▼14年10月 杉並区内で乗用車を運転中に歩行者と接触。左腕に約2週間のけがを負わせたが走り去ったとして、当て逃げ容疑で今年3月下旬に警視庁に書類送検された。
▼13年1月 杉並区内で乗用車を運転中に自転車と接触事故を起こし、軽傷を負わせた。