ジャルジャル後藤の父 吹田市長に当選
【統一地方選】
大阪府吹田市長選に立候補していた、お笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平(31)の父親で元同市職員の後藤圭二氏(57・無所属、新人)が、26日に投開票が行われた同選挙で、現職の井上哲也氏(58・無所属)らを破り、当選した。
長男・淳平は吹田市の選挙事務所で開票を見守り、27日午前0時前、事務所裏口から姿を見せた。報道陣から「“芸人の父”から“市長の息子”ですね」と声をかけられると、「立場逆転ですね。父に負けないよう、芸を磨きます」と表情を引き締めた。また「(父には)『おめでとう』と一言、言いました」と話した。
僅差の当選に後藤氏は「最後の最後に試合(選挙)に勝ちました。しかし、勝負(得票数)は本当に僅差でした。この結果を受け止め、謙虚な姿勢で4年間、市政を運営させていただきたい。清潔な民主的な市政を」と訴えた。
後藤氏は1980年に吹田市役所入り。35年勤務し、昨春から同市道路公園部長を務めていたが、定年まで3年半となった昨年10月に退職。今回の選挙に自民党の推薦を受けて立候補した。
長男・淳平は父の立候補報道を受け、昨年10月、「60歳を前にして新たなことにチャレンジする父に最初は驚きましたが、今は応援モードです」とのコメントを発表していた。後藤氏によると、出馬を伝えた際、スマホをいじりながら「ほー」とだけ反応したという。
吹田市は、国会病欠騒動を起こした上西小百合衆院議員(31)の地元。テレビ取材クルーに「コルラァ!」と巻き舌恫喝を加えたことで話題となった上西氏の男性秘書は、かつて、今回市長選で対抗馬だった現職・井上氏の秘書を務めていた。