小向美奈子被告に懲役1年6月実刑判決
2月に逮捕され、覚せい剤取締法違反(所持と使用)の罪で起訴された元グラドルでセクシー女優の小向美奈子被告の判決公判が27日、東京地裁で開かれ、懲役1年6月の判決が言い渡された。(求刑は懲役2年)。
鈴木巧裁判長は執行猶予を付けなかった理由を「本人は反省して社会に貢献したいと言い、所属事務所も協力するということだが、一度社会に出たチャンスを生かさず覚せい剤に手を出した責任は重く、刑の執行は猶予できない。依存性はかなり根強いと言わざるを得ない」と説明した。
小向被告は鈴木裁判長に「判決内容は分かりましたか?」と確認されると、「はい」と答えてうなずいた。さらに2週間以内に控訴することができることを説明されると、はっきりとうなずいた。
小向被告は公判に先立って午前9時20分ごろ、黒のジャケット姿、高いヒールの靴を履いて地裁に現れた。
今月16日に行われた初公判では、小向被告は起訴内容を認めていた。その際、「前向きに生活をして、(薬物)撲滅活動をして、応援してくれている人への期待に応えたい」と涙ながらに訴えていた。
小向被告は今年2月6日に東京都渋谷区恵比寿の自宅マンションを家宅捜査された際、覚せい剤と吸引器具が見つかり、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された。
小向被告は09年には覚せい剤使用容疑で逮捕・起訴され、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。11年には覚せい剤を譲り受けた容疑で逮捕されたが処分保留で釈放されていた。