テレ朝 古賀氏発言で社内処分を発表

 テレビ朝日の吉田慎一社長が28日、都内の同局で定例会見を行い、「報道ステーション」に出演した元経済産業省官僚の古賀茂明氏が、自身の降板をめぐり「官邸からバッシングを受けた」などと番組で発言した問題を受け、再発防止策と社内処分を発表した。

 社長は「混乱を防げなかったのは当社の責任。名前が出てしまった方におわび申し上げます」と謝罪。原因については、「コメンテーターとの意思疎通の不足。信頼関係構築の不足」と分析し、以下の3点を再発防止策として掲げた。

 (1)コメンテーター室の新設。コメンテーターと番組スタッフとの意思疎通の強化を狙い、幅広い分野の有識者とネットワークを構築。各番組に対し、ネットワークを生かしながら必要に応じて人選や出演の助言を行う。

 (2)番組へのフィードバック徹底と助言。コメンテーターの発言などについて、視聴者から電話やメールで意見をもらうシステム「おぴれこ」や、報道情報番組OBが論評を記す「生番組モニター」を従来以上に活用する。

 (3)ゲストコメンテーターとの信頼関係の構築。ゲストコメンテーターに出演を依頼する際は、番組内容を丁寧に説明して趣旨を理解してもらう。番組プロデューサーや担当者は日常的に接触して信頼関係強化に努め、編成やコメント項目について丁寧に説明する。

 社内処分も発表。戒告は報道局ニュースセンター「報道ステーション」担当部長、報道局ニュースセンターエグゼクティブプロデューサー、報道局ニュースセンター「報道ステーション」プロデューサー(当時)の3人。取締役報道局長、社長、会長は役員報酬1カ月10%返上とした。

 騒動は3月27日に放送された「報道ステーション」で発生。古賀氏が生放送中に「菅官房長官をはじめ、官邸のバッシングを受けてきた」「テレビ朝日の早河会長、古舘プロジェクトの佐藤(孝)会長の意向で私は今日が最後」などと発言した。

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