メッセ黒田 母の通夜、涙にじませ憔悴
お笑いコンビ、メッセンジャーの黒田有(45)の母、和子さんが30日午前10時55分に急性心不全のため84歳で亡くなり、1日、大阪市阿倍野区の会館で通夜が営まれた。黒田は30日、1日とたまたま連休だったそうで「(休みに)合わせて逝きよったんかな」と涙をにじませた。
取材に応じた黒田は「旅行に連れて行っても悪口ばっかり言う人なんですわ」とテレビ番組で見せる“オカントーク”ばりに気丈に笑顔で思い出を振り返った。
2年前に「メロンを食べたい」という和子さんの願いを叶えるため、北海道小樽市に連れていったという。2泊3日の母子2人旅。遺影はこの旅行でメロンを食べているところを撮ったものだった。
和子さんは特に礼を言うわけでもなく「有に歩かされて膝に水がたまった」などと“苦情”を触れ回ったという。黒田は「僕と一緒で口が悪い人なんでね。大人になってもことあるごとにケンカばかりしてました。でも、旅行は内心では喜んでくれていたと思います」と振り返った。
黒田はまた、和子さんについて「近所でも有名なクレーマーで。知らん人はおらんと思います」などと笑いをまじえて母の思い出を語った。
和子さんが亡くなった30日と通夜の1日はたまたま自身の連休だったそうで「普段は忙しくて休みはないのに…(自分の休みに)合わせて逝きよったんかな」と涙をにじませた。
和子さんとは2日前にも電話で話したばかりだったそうで、「親族一同、びっくりしてます」と急な死だったことを明かした。
通夜では黒田は兄に続いて焼香に立ち、最期をみとれなかったこともあってかテレビでは見せない憔悴しきった表情だった。
焼香客には相方のあいはら雅一、西川きよし、ハイヒール・モモコらの姿が見られた。
和子さんは1932(昭和7)年、大阪府出身。黒田は男4人兄弟の末っ子。和子さんは女手一つで4人を育てた。告別式は2日午前10時半から同所で。喪主は長男の忠(ただし)氏、葬儀委員長は三男の旬(ひとし)氏。