樹木希林 是枝監督と広瀬すずに期待
女優の樹木希林(72)が7日、都内で、日本の文化を発信する取り組み「ジャパンデイ プロジェクト」の事業発表会見に出席し、演技論を語った。
「ジャパン-」がフランスのカンヌ国際映画祭(13~24日)でもPRイベントを開催予定であることから、映画に関する質問が飛んだ。同席した演出家の奈良橋陽子氏(67)は、日本の俳優が海外に進出するために必要なことを問われ「演技の訓練が非常に大事。もう一つはどういう役に出合うか」と持論を展開。
その後で樹木は俳優の柳楽優弥(25)と注目株の広瀬すず(16)の名をあげ、「昔、是枝(裕和)監督の映画『誰も知らない』で柳楽優弥くんがカンヌで賞をとりました。今度は『海街diary』(6月13日公開、カンヌに出品)で広瀬すずちゃんが、はつらつとした演技をしています。これも是枝監督です」と若い俳優と是枝監督への関心を示した。
続けて、「2人とも台本を受け取ってないと聞きました。結局、演技というのは監督の腕だなあと思いました。いい監督と出会うことです」とカンヌ進出の役者2人を例に出し、独自の演技論を明かした。
同時に、樹木は日本の役者の現状には危ぐしており「(ジャパン-のような)場を作っていただいても役者の質が足りない。若い人たちが乗っかっていけたら」と若手役者陣の成長を期待した。