同性婚の一ノ瀬&杉森 婚姻届不受理
同性婚を公表し、女優・杉森茜と19日に都内で挙式したタレント・一ノ瀬文香が8日、都内の区役所に婚姻届を提出したものの、不受理となったことを報告した。不受理理由について、区役所側の説明は「やはり思った通りのぼやかした回答」だったことも伝えた。
ブログでは同性婚カップルが婚姻届を提出すると、役所ではどういう対応(手続き)になるのか--ということも含めて、詳細に報告されている。
一ノ瀬は8日のブログで挙式の「先日、杉森茜と区役所に婚姻届を提出しに行ってきました」と報告。挙式の数日後に区役所に書類を提出したが、「女性同士なので不受理になりますが、どうしますか?」とたずねられたという。一ノ瀬らは「不受理の理由を書いた不受理証明をください」と求めた。
担当者からは1週間後の4月29日に電話があり、来庁する正確な日時を教えてほしいと言われる。理由は「準備のため」だった。
翌30日、杉森が仕事だったため、一ノ瀬が1人で区役所を再訪。「前回対応してくれた担当者より上の役職であろう方が対応してくれて、前回対応の担当者は隣で話を聞いていた。」という状況で、「女性同士を当事者とする本件婚姻届は、不適法であるから、受理することはできない。」と婚姻届不受理の理由が書かれた「不受理証明」を受け取った。
ブログには同証明の画像も掲載されているが、区長の名前と印鑑はカットされている。
担当者からは不服の場合は「家庭裁判所に不服申し立てをすることもできます」と説明されたという。
不受理理由について、一ノ瀬は「以前、青森で女性同士が婚姻届を提出した際の不受理証明には、憲法24条が理由として書かれていた。しかし、憲法24条は同性婚を禁じてはいないという専門家の意見があることから理由としておかしいのでは、とネット上でも話題になった。」ことを挙げ、「そういうことから、どの法から不適法とするのか明確に提示はしなそうだと思っていたが、やはり思った通りにぼやかした回答になっていた」と“予想通り”の結果になったことをつづった。
不受理になったことで、『同性婚に関する人権救済の申立人』になることを決めたことも報告している。
なお、憲法24条には「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立…」などと記されている。