チャンバラトリオ解散 52年の歴史に幕
“大阪名物ハリセンチョップ”や、時代劇風コントで人気を博したお笑いグループ・チャンバラトリオのリーダー、山根伸介(78)が12日、京都・祇園花月の舞台で会見し、52年間続いた同グループを解散することを発表した。今後は後進の指導にあたる。
ステージに登場した山根が「ここで52年間続いたチャンバラトリオに幕を下ろさせていただくことになりました」と発表した。
近年は自身が中心となって結成したユニット「チャントリ軍団」らと舞台出演していたが「最近は入退院が続いておりまして」と、約4年前に肝臓がんを患って治療を行っていたことを公表。また最近も携帯電話を使っている最中に階段で転んで負傷したことを明かし「体力の限界を感じました。もう舞台で姿をお見せすることはないと思います」と話した。
この日は、弟子の宮川花子(59)や、元メンバーの結城哲也(73)らが駆けつけ、山根の失敗談を暴露して笑いを誘うなど“ラストステージ”を盛り上げた。
同グループは山根と、10年に他界した「頭(かしら)」こと南方英二さん、伊吹太郎(途中脱退)の3人で発足。現在のメンバーは山根と94年に加入した志茂山高也(72)の2人となっていた。
同グループは昭和40年代にハリセンを考案して舞台のドタバタ劇に取り入れた。山根は、その後、テレビ番組などから「ハリセンを使わせてくれ」と依頼が入って快諾したことで、後に「特許をとろうと思った時に、他で使われていたら取れないと言われて。特許を取れなかったのは残念ですが、皆さん、自由に使ってください」と語っていた。