歌舞伎俳優の中村橋之助（４９）・中村国生（１９）親子が１３日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われたイタリアの高級ブランド「ＦＡＹ」の日本上陸記念ファッションショーに出演。親子初となる連獅子を披露した。

　アリーナ内には１９メートルのランウェイが出現。その中央には歌舞伎の舞台のように１４枚の檜の所作板が敷き詰められ、ステージにも２０枚。所作板の上は“女人”禁制、土足厳禁のため、モデルたちは中央に敷き詰められた所作板を避け、ランウェイの端を歩いた。

　ファッションショー後に登場した橋之助親子は、約１５分にわたり、華麗で迫力満点の連獅子を舞い、会場からは「ブラボー！」の声が飛んだ。

　舞台を終えた橋之助は「普段と違ったお客様のブラボーという掛け声や反応、しかも屋外で歌舞伎ができたということが新鮮で心地よかった。」と充実感を漂わせ、「歌舞伎は傾（かぶ）くが語源なのですが、傾くというのは最先端のファッションに通ずることでもあるので、こういった経験ができてよかった。またこういう機会に歌舞伎で新しいチャレンジができたらうれしい。」と語っていた。