大山のぶ代 年齢3歳若く公称していた
俳優、砂川(さがわ)啓介(78)が15日、都内で会見を開き、「ドラえもん」の声で知られる声優で女優の妻、大山のぶ代(81)の認知症をラジオで公表したことについて「言いたくなかったが、隠しているのが、つらくなってきた」と明かした。また、会見では、結婚の際、両親に大山の年齢を若く伝え、以来、“3歳サバ読み”していたことも告白した。
大山は2年前にアルツハイマー型認知症と診断され、マネージャー、家政婦とともに自宅で介護をしてきた。大山は「今しゃべったことを覚えていない」「『おやすみ』を『おはよう』と言う」など、物忘れが進み、砂川によると「会話は話が通じないから難しい」。ドラえもんの声をやっていた記憶は「あるのかないのか、分からない」としながらも、テレビ朝日で放送されている「ドラえもん」は自宅で見ているという。
夫婦に子供はなく、「倒れる前は姉という感覚だったけど、(今は)やんちゃな幼い娘ができた感じがしますね。いとおしさを感じる」と話した。
実は結婚する時に大山の年齢を若く“申告”し、以来、3歳サバ読みしていたことも明かした。「(大山とは)年齢、3~4つ違うんです。10月(16日の誕生日)がくると、4つ違い。それが嫌でね。結婚する時に両親に対して『1つ違いにしておこう』と」と経緯を説明した。
認知症については早い段階で疑いを持っていたが「信じたくない、という気持ちが強かった」と吐露。診断後も「親しい人以外にはしゃべりたくなかった」「公表して彼女のイメージを壊したくなかった」と悩み続けた。
よく笑い、よくしゃべり、料理が得意だった大山。ふくよかだった体重が一時は40キロ台に落ち、現在は50キロぐらいに戻ったという。「最近、ちょっと元気になってきた。音楽で認知症を安定させる、ってありますね」と伝えた。