テレサ・テンさん 没後20年コンサート
1995年に42歳で死去した“アジアの歌姫”テレサ・テンさんの没後20年を記念した「テレサ・テン メモリアルコンサート~没20年追悼チャリティ音楽会~」が23日、東京・渋谷公会堂で行われ、テレサさんの姿が最新技術を使った3D映像でよみがえった。
コンサートには親交のあった五木ひろし(67)ら歌手仲間のほか、テレサさんの代表曲「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」などを手がけた作詞家・荒木とよひさ氏(71)が出演。客席にはテレサさんの実兄も訪れたほか、台湾からも多くのファンが駆けつけた。
冒頭、3D映像のテレサさんが「時の-」を歌い、リアルさでファンを驚かせた。その後、五木らがテレサさんのヒット曲を熱唱。ラストでは映像のテレサさんと“共演”した。
五木は「テレサさんとデュエットをしよう、という話が進んでいたが、その翌年に亡くなってしまった。残念でなりません」と秘話を明かし、テレサさんがカバーしていた歌声と、「そして…めぐり逢い」を“デュエット”。「彼女の歌声には何とも言えない哀愁があった。素晴らしい歌手だった」と悼んだ。
荒木氏は「僕とか(作曲家の)三木(たかし)さんは人生が変わった。テレサと会っていなかったらこういう仕事をしていなかったかもしれない」と感謝。フィギュアスケートの浅田真央選手が「時の-」を聞き現役復帰を決断したことに「うれしかったですね」と感激していた。