ＡＫＢ４８の柏木由紀（２３）が２４日、大阪市のＮＭＢ４８劇場で兼任していたＮＭＢ４８チームＮメンバーとして最後のステージを務めた。ファンの「ゆきりん」コールの中、公演曲「ジッパー」やＮＭＢ４８の最新シングル「Ｄｏｎ’ｔ　ｌｏｏｋ　ｂａｃｋ！」などを披露した。

　昨年４月から兼任で活動してきたが、多忙のため大阪での劇場出演は昨年７月の生誕祭以来で今回の３度目が最後となってしまった。後輩からは「お久しぶりです。何してたんですか？ホンマにムダなくスマート。伝説ですよ」などといじられ、柏木が「申し訳ない」と苦笑する場面もあった。

　ともに過ごす時間が少ないこともあり、「最初はなじめるか不安があった」と正直に告白。しかし、チームＮのツアーとＮＭＢ４８のアリーナツアーに参加したことで意識が変わった。振りなどの教えを請うと、丁寧に指導してくれる仲間がいた。

　「ＡＫＢだと個人主義、１人の力が試されることがすごく多いけど、ＮＭＢを兼任させていただいて、グループで一つになることの大切さとか、仲間との助け合いとか、当たり前のことをあらためて学ばせていただきました」と感謝。「皆に出会えたことが兼任して得た一番の宝物です」と素直な気持ちを伝えた。

　終演後のお別れセレモニーではファンから大きな花束、メンバーからは寄せ書きの色紙などが贈られた。また、後輩１人１人から惜別と感謝の言葉を送られ、中には涙するメンバーもいた。

　今後は１０月に発足するＮＧＴ４８との兼任が発表されている。「今度は新潟に行くんですけど、同じＡＫＢ４８グループとして、心からＮＭＢ４８がてっぺんをとることを期待しています」と、ＮＭＢのファーストアルバムのタイトル「てっぺんとったんで！」にかけたエールで締めた。