ドクター中松氏 世界初ドローン練習場
発明家のドクター中松氏(86)が27日、東京・世田谷区内に「世界初」とうたうドローン練習場をオープンさせたと発表し、会見を開いた。「1940年にドローンを発明した」と主張する中松氏は、最近、急激にドローンを規制する動きが加速していることを危ぐ。「ドローンを規制するという立法が行われるはずです。おそらく、公園で飛ばしちゃいけなくなるし、空き地でも飛ばせなくなる。練習する場所もなくなる」と練習場所を確保するために、作成したという。
自宅を改造したという練習場は、中松氏の説明によると「高さ15メートル。面積は、長さ25メートル、幅10メートル」というが、実際の見た目では、長さ10メートル、幅5メートルほどの広さだ。
「ドローンの問題点は練習しないで飛ばしちゃって、コントロールを外して起こっている。規制と初心者を訓練することが重要なので、ドローン練習場は必要なのに、まったく今までなかった」と有用性に胸を張った。会見でも中松氏とスタッフがドローン2機を飛ばしてみせた。
基本的に誰でも利用ができ、中松氏の公式サイトを通じて予約をする形をとる。使用料金は1時間1000円で、月極や年契約の場合は割引を考えているという。
昨年6月の86歳の誕生日会見で、前立腺導管がんで「余命2年。生きるのは来年(2015年)の年末まで」と余命宣告されていることを明かした中松氏。このがんを治療するための音楽CDを自身の作詞作曲で発明したといい、6月13日には米国・ハリウッドの劇場でお披露目。さらに日本でも「最後の誕生日」という自身の87歳の誕生日にあたる6月26日に発表会見を開くとしている。
現在の体調は「食事をすると卒倒するとか、夜、眠れなかったり呼吸困難になったりとか、いろんな症状が出ています」と芳しくない。
がん克服のために10の治療法を発明するとしており、治療CDを含めて2種類の発明を発表する用意があるといい、「12月末までに治療法を発明しないと死んでしまう」と、自身を救うための発明活動にいそしんでいることを淡々と明かした。