俳優の梅沢富美男が２８日、読売テレビ系の情報番組「情報ライブ　ミヤネ屋」に出演し、大腸がんで亡くなった今井雅之さんから２０１４年９月、直接大腸がんであることを聞かされていたことを明かした。

　梅沢はＭＣの宮根誠司から、「今井さんから直接病気のことを聞いていた？」と問われ、「はい。去年の９月に」と明かした。今井さんは「先輩、こういうことになった」と話し、梅沢は「大丈夫だよ、誰にもいわねえから」と応じたという。

　梅沢はまた「その前からなんかおかしいなと思って。虫が察したというのか、どんどやせていくんです。夏頃に『どうしたんだ』と言っていた」と今井さんが病魔に冒されてやせ細っていったことを振り返った。

　梅沢は「今だからはっきり言いますけど、大腸がんって分かった時に、すでに色んなとこに転移していたんです。肺の方まで転移していた。星空みたいにがん細胞がたくさんあると言っていた」とも語った。「彼は苦しんでいたんです。（抗がん剤を）やめたいと」とも述べた。

　梅沢は「僕も舞台人。つらかった。気持ちはよく分かる。舞台に出れないっていうのは死ねっていうのと一緒」と今井さんの心境を思いやった。また、梅沢は「舞台人は一声、二姿、三に顔。客席の一番後ろまで届かなきゃ役者じゃないよ」と今井に一番大切なのは「声」であることを説いていたことを明かした。今井さんが舞台を降板するときに理由を聞くと、今井さんは「声が出ないんです。先輩言ったじゃないですか。一声、二姿、三に顔って。声が通らなかったらだめですよね」と今井さんの言葉を紹介。「切ないだろうなって思った」と振り返った。