女性漫才コンビ「今いくよ・くるよ」としてテレビやラジオ、舞台で活躍した今いくよ（いま・いくよ、本名里谷正子＝さとや・まさこ）さんが２８日午後５時５８分、胃がんのため大阪府内の病院で死去した。６７歳。京都市出身。

　昨年９月に体調不良を訴え、大阪市内の病院で検査を受け胃がんであることが判明。入院中には多くの仲間から激励を受けたほか、０４年アテネ五輪で明石家さんまの紹介で知り合い交流が続いていた福山雅治からお見舞いの花も届いた。

　知人友人からの激励を受けながら休養していたいくよさんは、昨年１２月に京都・祇園花月で仕事復帰。会見では投薬治療続けながら様子を見る治療方針を説明し「がんとは長いおつきあいになるかもしれません。これまでつき合った彼氏よりは長くなります」と話すなど、芸人らしく明るく振る舞っていた。

　今年２月には読売テレビ系バラエティー番組「特盛！よしもと　今田・八光のおしゃべりジャングル」に出演。「まだ、ガンはあるんですよ。手術はしていないんです」とし、「抗がん剤で抑えて小さくしてから、今度手術するんです」と語っていた。

　いくよさんは、７０年に今喜多代さんに弟子入り。相方のくるよと、お互いの容姿をユニークに指摘し合うなどの漫才で人気となり、８４年に上方漫才大賞を受賞。軽快なトークと後輩芸人への面倒見のよさで愛された。