５月２８日に胃がんのため６７歳で亡くなった漫才コンビ、今いくよ・くるよのいくよさんが生前に収録していたＫＢＳ京都のラジオ番組「～京都発よしもとハッピーアワー～いくよくるよのどやさマンデー」（毎週月曜、午後９時）が１日、放送された。番組内では「きょうなんと６月１日。頑張っていきましょう」と明るくあいさつするなど、病気を感じさせないものだった。

　生前に残した肉声は芸人らしく明るく振る舞っていた。この日の番組は４月２７日に収録されたもので、番組冒頭では哀悼のアナウンスが流された。ゲストに漫才コンビ「Ｗパンチ」のパンチみつおを迎え軽快なトークを披露。相方・くるよとの掛け合いなどで番組を盛り上げた。

　また、みつおの“夫婦の悩み”の話題には、舞台やテレビで見せた豪快な笑い声。みつおに「ホンマのケンカはないんちゃう」と気遣う一面も。番組終了間際には改めて「ご冥福をお祈りします」とのアナウンスが流れた。

　いくよさんは昨年９月に体調不良を訴え、大阪市内の病院で検査を受け胃がんであることが判明。入院中には多くの仲間から激励を受けながら休養し昨年１２月に京都・祇園花月で仕事復帰した。

　その時の会見では投薬治療を続けながら様子を見る治療方針であると説明し「がんとは長いおつきあいになるかもしれません。これまでつき合った彼氏よりは長くなります」と話していた。