峯岸みなみ速報から40人ごぼう抜き19位
「第7回AKB総選挙」(6日、福岡・ヤフオク!ドーム)
速報では60位と大きく出遅れたAKB48の峯岸みなみ(22)は、最終順位を19位とし、見事な“ごぼう抜き”を果たした。
総監督・高橋みなみと並ぶ“最古参”峯岸が、底力を見せつけた。AKB1期生として、7度目の総選挙でもきっちり19位にランクイン。「まさか速報60位から19位まで這い上がってこられると思いませんでした。皆さんありがとうございます!」と喜びを口にした。
だが峯岸の胸には、喜びよりも悔しさが渦巻いていた。「私はAKBに入って10年がたちますが、与えられてきたチャンスは少なかった方ではなく、むしろたくさんチャンスをいただいた方だと思っています。私はその恵まれた環境に甘え、チャンスを見過ごすことも多く、ふがいない自分のせいで、最近は16人の選抜メンバーに選ばれることも減ってしまいました」と声を絞り出すように話した。
AKB1期生20人のうち、現在も在籍しているのは高橋、峯岸、小嶋陽菜の3人のみ。今回は小嶋が不出馬となり、高橋は年内での卒業を発表済み。それだけに、今回の総選挙で、選抜に復帰したいという思いは強かった。「選抜メンバーには入れなくて悲しかったことは、ファンの皆さんの喜ぶ顔が見られなくなったことと、年内での卒業を発表したたかみな、そしていつ卒業してしまうかわからない陽菜、大好きな同期の2人と一緒に活動する時間がすごく減ってしまったことです。本当は1分1秒でも多く、長く、AKBの先頭を一緒に走っていたかったんですけど、どうしても2人に追いつけない自分が情けなく思っていました…」と、悔しさを募らせていた心境を吐露した。
第1回から16位、14位、15位、14位、と、選抜メンバーに入り続けてきた。だが13年1月には、週刊誌に“お泊まりデート”を掲載され、頭を丸刈りにして謝罪するという騒動があり、初めて選抜漏れの18位に。昨年も22位に終わった。今回も19位と、しっかり上位をキープし、根強い人気をアピールしたものの、選抜への願いは届かなかった。
AKBを引っ張る高橋と、スターであり続ける小嶋に対し、自身は悔しさとふがいなさを感じてきただけに、高橋が最後の出馬となる今回、選抜に復帰したいという思いは強かった。だが、いきなりの出遅れ。開票前から危機感を募らせていた。
前日の5日夜には、自身のツイッターで「みなさんに心配かけたり、悲しませてしまうことが多いアイドルだけど…」と自虐的なコメントをしつつ、「明日は思いっきり笑いましょう!結果がどうなったとしても、これからもそばにいてください」とファンに呼びかけていた。
結局、目標の選抜復帰には届かず。それでも「目標の16位にはあと一歩届くことができませんでしたが、こんな私を今でも応援してくれている、メンタルの強い、心の広いファンの皆さまの手だけは離さないように」と、ごぼう抜きを支えてくれたファンに感謝した。さらに「AKBイズムを若い世代に伝えていけるメンバーでいたいと思う」と、同期がさらにグループを去っていく今後への思いも吐露した。