橋下市長「松葉」の自主的退去に感謝
大阪市の橋下徹市長(45)が18日、大阪市役所で定例会見を行った。2時間におよぶ会見の中では、JR大阪駅前地下道からの立ち退きを大阪市に命じられていた老舗串カツ店「松葉」が自主的に退去することを決めた件に関しても言及した。
「松葉」に対しては、行政代執行法に基づき、市が強制撤去に着手する手続きを進めていた。橋下市長は「しっかり法的な問題をすべて確認して、やはり道路ですから、市民の皆さん全体に還元しないといけないという理由で、最後に行政代執行ということを了承しました」と経緯をあらためて説明した。
「ただ、最後にお店側の方が強制的な手続きになることを避けていただいたことは非常にありがたく思っています」と店側の自主的な退去で大きな混乱を回避できたことに謝意を表した。
「こちらはこちらの思いで手続きを進めてきましたけど、お店側にも言い分はあると思います」と理解も示しており、今後については「司法の場でしっかりと言い分を出していただいて、お店側の言い分が通れば、司法の判断に従ってこちらも対応していきたい」と話した。