AKB 原点回帰の初フリーライブ
アイドルグループ・AKB48の横山由依(22)ら16人が20日、大阪市のグランフロント大阪で、フリーライブイベントを行った。関係者によると、震災復興等のチャリティーイベントを除いては、初めてのフリーライブだという。また、こうしたイベントでは初めて、観客による写真撮影も自由に。次期総監督に決定している横山を中心とした発案で、新規ファン獲得へ新たな試みを行った形だ。
“ジキソー”改革第1弾は、原点回帰だった。「会いに行けるアイドル」と銘打ってデビューしてから、もうすぐ10年。日本のトップアイドルに駆け上がり、イベントは固定ファンが埋め尽くしている。その現状に横山は「新しく、AKBを通りすがりで見て、『ちょっと気になるから行ってみよう』っていうのができない状況なので、それを変えてみたいと思って…」と、新規ファン獲得の礎とするためにフリーライブ実施を決めた。
この日は3回のライブで、配布された整理券は計6000枚。大阪駅周辺ということもあり、観覧エリア外も多くの人だかりとなった。ステージでは、AKB48の楽曲でオリコン週間ランキング1位を獲得した27曲中、「ヘビーローテーション」など7曲を披露。休日の午後のうららかな雰囲気を、一瞬で“祭り”に変えて見せた。
出演したのは、横山、小笠原茉由(21)、中西智代梨(20)以外の13人は10代。AKBの“次世代”を担うと期待されているメンバーだ。現在、総監督を務める高橋みなみ(24)は、年内での卒業が決定済み。AKBが今後も躍進を続けるためには、次世代メンバーの奮起が不可欠。横山は「私たちは、先輩たちが作ってくれたレールに乗ってきたので、これからは自分たちの力で切り開いていくために、第一歩になったと思う」と、若手中心でのイベントに手応えを感じた様子だった。
28日には、大阪市のインテックス大阪で握手会イベントが行われ、20曲以上を披露する予定のライブ部分は無料で観覧できるという。6日に行われた選抜総選挙では22位にランクインされた木崎は「今日、たまたま立ち止まった人がまた遊びに来て下さることを信じてます」と笑顔。また、この日は梅雨の晴れ間に恵まれただけに、「晴れて良かったです。先輩たちには雨女が多いじゃないですか。柏木由紀さんとか…。若手にはいなくて良かった」とジョーク混じりに話した。