桂ざこば うつ病の過去明かす

 関西落語界の重鎮で、一本気で歯に衣着せぬ発言でテレビでも人気の桂ざこば(67)が28日に放送された読売テレビ「黄金列伝!」に出演。うつ病を患い、レギュラー番組を全て降板したこと、大ゲンカで全国ネットの番組を降板したことや故やしきたかじんさんとのケンカなど、波瀾万丈の芸能生活50余年を語った。

 ざこばは15歳で故桂米朝さんに弟子入りし、桂朝丸として芸能人生をスタートさせた。27歳で日本テレビ「テレビ三面記事 ウィークエンダー」の前身番組「あなたのワイドショー」でリポーターを務め、人気を得るが、突然、番組を降板。その理由について、本番前にディレクターと大ゲンカし、収録後、上司であるプロデューサーから「来週から来なくていい」と言われ、そのまま降板したことを明かした。

 ざこばはまもなく、再び日テレ側のオファーで「ウィークエンダー」にレギュラー出演した。

 売れっ子となったざこば(当時は朝丸)だが、34歳で鬱病を発症。週7本あったレギュラーを全て降板し、約1年間、芸能活動を休止した。「うつ…やな。急にきたんや。(理由は)う~ん、何やろね。うん、ストレスやろか」と当時を思い出し、涙をにじませながら語った。

 愛媛の医大の先生を紹介され、診察を受け、鬱病と診断された。「自分が楽屋入るとそれまでワイワイしゃべってたのが、ピタっと静かになる。それで、悪口言われてたんちゃうか、とか。人に指さされると、『あいつ、嫌なやっちゃねん』と言われてるんちゃうかな、って。人間不信やな。被害妄想」と、人を信じられなくなり、被害妄想が大きくなっていったことなどを明かした。

 手が震えるなどの症状も表れ、薬を服用。仕事には1年弱で復帰したが、鬱病との闘いは「十何年」続いたという。

 同じ米朝一門の桂南光は「舞台でウケないと落ち込んだり、ウケても『よくなかった』とかネットで書かれると、それ見て落ち込んだりする」人であることを証言していた。

 また、たかじんさんとは番組の収録中にケンカし、“絶縁”状態に。5年後にたかじんさんの番組にゲストで呼ばれ、久々の再会。“関西の視聴率王”ともてはやされていたたかじんさんを一喝するなどし、和解。その後は厚い信頼で結ばれたエピソードなどが紹介された。

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