ＮＨＫの連続テレビ小説「まれ」に主演している女優の土屋太鳳（２０）が、これまでに恋愛経験のないことを７日、ブログで打ち明けた。

　土屋は、「まれ」のストーリーが柳楽勇弥演じる大輔と山崎賢人演じる紺谷圭太との三角関係に及ぶ展開を心配していた。

　台本を読むと、ヒロインに要求される演技が「想像した以上に表現がリアル」だったので、自分が小さいころから見ていた朝ドラの物語やヒロインへの思い込みが崩れそうだったからだ。

　具体的には相手役２人とそれぞれキスをかわすシーンがあった。

　土屋自身の問題もあった。「私自身が部活一筋過ぎて恋愛経験がないので、感情を表現出来るのか、緊張もしていました」と、自身の体験の少なさを打ち明けた。

　高校在学中から創作ダンス部に所属し、全国大会に出場。日本女子大体育学部に進学すると、そこでもダンスに打ち込んだ土屋は純粋な体育会系。「恋愛経験がない」というのは事実なのだろう。

　問題のキスシーン、大輔は酔った勢いで土屋演じる津村希の唇を奪い、圭太とはライブハウスの騒音の中で、お互いの思いを確かめ合って唇を寄せ合う。

　それぞれのシーンで、土屋の経験の少なさを柳楽と山崎が補ってくれた。だから土屋は前者では「リラックスして」、後者では「心強く」取り組むことができた。

　取り分け柳楽は、そのシーンを撮影する少し前がバレンタインデーで、土屋が柳楽と夫人の女優・豊田エリーに手作りチョコを贈ったところ豊田から手紙が返ってきた。土屋は「それがものすっ…ごく嬉しくて」今でも自分の部屋に飾ってあるという。

　だからそれらのシーンを乗り越えたいま、土屋は２人のことを「大切な恩人です」と深く感謝している。