桂由美氏 パリでの修行時代の差別告白
デザイナーの桂由美氏が8日、大阪市内で、ブライダルファッションショーを開催。ステージ後の会見で、パリでの修行時代に「(人種)差別があって、イヤっていうほど味わった」と苦労話を打ち明けた。芸能界では、歌手・GACKTがブログで、タレント・上沼恵美子がテレビで、それぞれパリのレストランで差別を受けたことを告白し、反響を呼んでいる。
現在はデザイナーとして第一線に立つ桂氏。だが、「パリで勉強していた50年ちょっと前」の修業時代の話として、「タクシーやホテル、レストランのドアマンやボーイ(の対応)が明らかに白人と違っていた」と述懐。さらに、「日本人は家も借りられない」と“黄色人種”ということだけで差別されてきたことを打ち明けた。
当時受けた差別を“反骨心”に変えて仕事に励んできたといい、「半世紀が経って時代は変わりましたが、自分がやっていることで、欧米にバカにされるようなことを絶対に言われたくない。日本のブライダルを世界最高にしたいと頑張ってきた」と胸を張った。
この日のショーでは歌手の神田沙也加(28)がゲスト出演。初のウエディングドレス姿を披露した神田を桂氏は「プリティ。花嫁らしい初々しさ」と絶賛。また、「翼をください」などを歌唱しステージを盛り上げたテノール歌手・秋川雅史(47)にも「歌がすごかった」と称えた。