2520億円に膨らんだ巨額の総工費が問題となっている新国立競技場のデザインの採用を決めた有識者会議の委員長で、建築家の安藤忠雄氏(73)が16日、都内で記者会見を行った。
計画見直しを求める声が大きくなる中、現在のデザインを手がけたザハ・ハディド氏を外すことについては、同じ建築家の磯崎新氏の意見を取り上げ「磯崎さんは『ザハを選んだと同時に案を選んだ。絶対にいわゆる国際協約からいって、その人を外すわけにいかない。そのことをしっかりとふまえて考えろ』と言っておられる。私もそう思う。これは重要なところ。それでないと、日本の国際的信用がなくなります」と、建築家の視点から語った。