又吉芥川賞受賞直後、恩師に喜び生電話
お笑いコンビ・ピースの又吉直樹(35)が16日、著書「火花」で第153回芥川賞を受賞した。又吉は発表の直後に、大阪・北陽高校サッカー部時代の恩師である野々村征武・元監督(72)に生電話し、「なんとかやりました。獲りました」と喜びの報告をした。
この日、野々村氏、担任だった鈴木和宏教諭(63)、石神賢一教諭(48)の恩師3人は、大阪府摂津市内の焼肉店に集まり朗報を待った。
受賞した直後に、恩師らは「優勝や!」と歓喜。すぐに又吉から電話が入ったが野々村氏は電話に出ることができず、午後7時40分ごろに2度目の電話あった。又吉は「なんとかやりました。獲りました」と受賞を喜び報告。野々村さんは「がんばったな。体に気をつけろよ。また一緒に飲もうや」とねぎらった。
北陽高サッカー部時代は左のウイングバックとして活躍し、府代表としてインターハイに出場した又吉。野々村さんは「厳しく指導してたので、これまでほめる言葉はかけたことがなかったけど、きょうは心からおめでとう。ハグしてやりたい」と喜んだ。
6月28日に関西で仕事があった又吉から連絡があり、6時間ほど杯を交わしたという。その際は、芥川賞の候補となり、さすがに緊張した様子だったという。
前日15日に、恩師3人で飲み会を開いて朗報を待つことを石神教諭がメールで知らせると、又吉は「どうなるか、わかりませんが、なかなかできない経験ですので、楽しみたいと思います」と返信してきていた。