俳優の渡哲也（７３）が急性心筋梗塞を患い、６月１０日に手術を受けていたことが１７日、分かった。

　１９８７年に５２歳で亡くなった故石原裕次郎さんの命日にあたるこの日、二十九回忌法要が神奈川県横浜市の総持寺で営まれ、石原軍団の俳優・舘ひろし（６５）、裕次郎さんの妻で石原プロモーション会長の石原まき子さん（８０）らが集まった。

　法要後には舘らが会見を行い、この日欠席した渡の体調について「至って元気です。先月１０日に急性の心筋梗塞になりまして。今はリハビリの状態。７月１１日に退院しました」と明かした。

　渡は６月１０日に胸の痛みを訴え、都内の病院で心電図検査を受けたところ急性心筋梗塞が分かった。同日にカテーテル手術を行い、入院。舘は「ヘタしたら、死に至る状況でした」と話したが、幸い後遺症はなく、１１日の退院後は自宅でストレッチなどのリハビリを行っているという。

　前日の１６日に渡と電話で話したという舘は「本当に声は元気です。法要に出席できなかったことも残念がっておりまして。『来られた人に心から感謝を伝えてくれ』と言われました」と語った。法要中にはまき子さんからも「渡さんはちょっと体調を崩されまして。今はとても元気ですが、大事な大事な渡さんなのでご静養いただいた」と集まったファンに向けての説明があった。

　渡は１４年の８月以降、公の場に姿を現しておらず、一部週刊誌では「重病説」が流れていた。しかし、舘は改めて「会社で今年の初めに会って。『おれは重病らしいから温泉に連れて行け』と言われて。元気でした」と急性心筋梗塞になるまでには何もなかったことを強調した。