橋下氏 税金無駄?「都構想否決の結果」
大阪府、大阪市、堺市の3首長と議員の計30人が集まり、広域行政問題を話し合う「大阪戦略調整会議(大阪会議)」の第1回会合が24日午前、大阪市内で行われた。5月に住民投票で否決された大阪都構想に代わり、新たに財政再建策などが話し合われる場と期待されたが、初回会議は約2時間、入り口の議論で紛糾し、モメただけで終了した。
今後の議題すら定まらず、大阪府市の二重行政解消も優先議題となるかは不透明な状況となり、会議後、橋下徹大阪市長(46)は、時間と税金の無駄では、との質問に「これが市民の皆さんが選んだことです。大阪都構想否決の結果が、こういうことなんです」と断じた。
「僕はこの会議で何とか二重行政を解消させたい」と訴える一方で、「僕はずっと言い続けてきた。大阪会議では、何も決めれませんよと。それが今、その通りになったんです」と述べた。
同会議は、自民などが大阪都構想の住民投票時に対案として提示し、6月に設置条例が可決された。
この日の会議では、橋下市長ら大阪維新が、都構想の柱だった大阪府市の二重行政の解消を優先課題とすることを目指し、大阪会議の規約に「大阪都構想の対案」である旨を明記するよう求めた。
しかし自民などは「(そもそも)無駄な二重行政はない」として反発。橋下氏や松井一郎・大阪府知事(52)が「都構想の対案ですよね」「メディアでも発言していた」と追及したが、自民議員らは「大阪を元気にするためのツールだ」「市民は対話を望んでいる」と繰り返し、“都構想の対案”だと明言せず。橋下氏が「だましたんですか」と失笑するシーンもあった。