辛坊氏、再び太平洋横断挑戦?

 キャスターの辛坊治郎氏(59)が12日、読売テレビの情報番組「す・またん!」に出演し、「伝説の無人島へ 辛坊治郎の夏休み」と題したコーナーで「もし世間様と神様が許して下さるなら、もう1回チャレンジするとき用に作った船」という太平洋横断用の新艇を披露した。

 新艇は全長39フィート(11・7メートル)、排水量10トンのヨット「KaorinV」(カオリン5世号)。大阪・岬町の淡輪ヨットハーバーを出航し、伝説の無人島と呼ばれる牟岐大島までをクルーズした。同島は徳島県の沖合いに位置し、世界でも珍しい千年サンゴがある島。約12時間の航路となったが、辛坊キャスターは「クジラに行く手を阻まれたあのチャレンジから2年、自称・日本一海が似合うニュースキャスターがいざ因縁の太平洋!」「2年ぶりの太平洋航海にふさわしい島であります」とハイテンション気味にリポートした。

 辛坊キャスターは2013年6月に、全盲のセーラー岩本光弘氏とヨット「エオラス号」で太平洋横断に挑戦したが、宮城県・金華山の南東約1200キロで「クジラのようなもの」に衝突。ヨットは浸水し、海上自衛隊の救難飛行艇で救助された。神奈川・海自厚木基地で涙を浮かべながら頭を下げ、死をも覚悟した漂流を振り返った過去がある。

 だが「太平洋横断を思い出しますか?」というスタッフの質問に「こんなに天気のよかった日は1日もない。ずっと大荒れだった。今日なんかピクニックみたいなもん。今度の太平洋横断は、ディレクターを連れて行こうと思って」とニヤリ。「もし世間様と神様が許して下さるなら」という前提はあるものの、チャレンジへの気持ちが潰えてないことをアピールしていた。

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