佐野氏側 新疑惑で調査も妻が反論

 デザインした2020年東京五輪の公式エンブレムなどを巡り“模倣騒動”の渦中にあるアートディレクターの佐野研二郎氏(43)が18日、京都市内で講演を行った。会場に集まった報道陣に佐野氏本人は対応せず、同行した広報担当を務める妻が応対した。

 この日、佐野氏が手がけた名古屋市の東山動植物園のシンボルマークが、コスタリカの国立博物館のマークに酷似しているとの指摘が外部からあり、同園がマークを提案した企業に事実関係の調査を依頼したことが判明。

 広報担当の夫人はこの件について「ネット上で比較されていることは把握しており、代理店的な立場のところから問い合わせがありました」と認めた上で、「コスタリカの原作者の方からは連絡をいただいてませんし、模倣した認識は全くなく、全く問題はないと考えていると回答しました」と説明した。

 今後、コスタリカ側から問い合わせがあれば「弁護士と相談してきちんと対応したい」と話した。

 佐野氏が手がけた同園のシンボルマークは、2013年に発表され、「黄色い3つの円(マル)でできた“顔”と、植物を想起させる緑色の6つのツボミでできた“顔”。幾何学的なフォルムに2つの目を入れることで、生命が宿っていることや愛すべき存在であることを感じさせます」と説明されている。

 佐野氏を巡っては、これまで、五輪エンブレムが海外作品と類似していると指摘され、これに佐野氏は5日に開いた会見で「パクることをしたことはありません」と否定。

 しかし13日に、自身が代表を務めるデザイン事務所が手がけたサントリービールのキャンペーン賞品のトートバッグに関し「第3者のデザインをトレースしていたことが判明した」として30種類中、8種類を取り下げていた。

 夫人はトートバッグ問題に関しては「デザインのプロセスでミスがあり、監修の立場にあった佐野も責任を感じ、まずは取り下げるのが誠意と考えた」と説明。その際に、過去の佐野氏の作品に関しても検証を行い問題なしとの判断に至ったことも明らかにした。

 この日、報道陣からこれ以上のトレースはないかと問われると「もう出て来ないと思います」と語った。

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