はっぴいえんど復活 大瀧詠一さん偲ぶ
作詞家の松本隆氏(66)の作詞活動45周年記念ライブ「風街レジェンド2015」が21日、都内で開かれ、松本氏がドラムを務め1970年代に活躍した伝説のロックグループ「はっぴいえんど」が一夜限りの“復活”を果たした。ベースの細野晴臣(68)、ギターの鈴木茂(63)と16年ぶりに集結した。
ステージに、はっぴいえんどが71年に発売したアルバム「風街ろまん」のジャケットが浮かび上がり、松本氏、細野、鈴木の3人が登場。代表曲「夏なんです」を演奏すると、細野が「おじいちゃんのはっぴいえんどです」と自己紹介した。
2013年に急逝したもう一人のメンバー大瀧詠一さん(享年65)をしのぶ場面もあった。鈴木が「とても惜しい仲間を失ったんですが…」とポツリ。「君は天然色」「恋するカレン」など、松本氏とのコンビで生み出した大瀧さんのヒット曲も披露された。
バンド解散後は、作詞家に転身し、歌謡曲やニューミュージックのヒット作品を量産した松本氏。この日は、寺尾聰(68)が「ルビーの指環」(81年)、山下久美子(56)が「赤道小町ドキッ」(82年)、斉藤由貴(48)が「卒業」(85年)をそれぞれ歌唱。出演した26のアーティストが日本ポップス史を振り返るような豪華な内容で、ファン5000人を大喜びさせた。