福井晶一 復帰への決意をつづる
劇団四季出身で、ミュージカルを中心に活躍する俳優・福井晶一(41)が30日、自身のブログで、昨年休養するに至った自らの病気について、昨年8月29日に亡くなった父親について、そして、復帰を決意した経緯をつづった。
父・昌樹さんは72歳で他界した。30日のブログで「昨日8/29は父の命日でした」と切り出した福井は「昨年の8月、僕はまだ精神的な病で仕事に復帰できていない時期だったので父は最後の最後まで僕の事を心配していました。幸い、亡くなる直前に2015年のレミゼで復帰する事が決まったと報告できたので少しは安心してましたが…」と振り返った。
福井は昨年4月、舞台「死神の浮力」を降板、同6月のミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」も体調不良を理由に降板。今年4月に上演されたミュージカル「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン役で復帰していた。体調不良の理由については、昨年8月のブログで「過度のストレスから体調を崩してしまい、一時は酷く落ち込んだ時期もありました」と記しており、この日のブログでは「精神的な病」だったことを明かした。
高校時代は野球に打ち込み、その後劇団四季で活躍した福井。「父が最期に僕の手を強く握りしめた、その感触が今だに残っていて、言葉はなかったけど『俺の息子だ、お前なら大丈夫!頑張れ』って言ってくれてるようで…」と「レミゼ」での復帰を決意するに至った心情を明かした。
28日から30日まで、新国立劇場・中劇場で「ブロードウェー・ミュージカルライブ2015」に出演中。一周忌で帰郷するつもりだったが、家族や親族に相談したところ「お父さんならきっと【舞台に出ろ!それに憧れの土居(※土居裕子)さんとの共演だろ!出た方が絶対にいい!】と」言われ、舞台を選んだことを説明。「今回のこの夢のようなステージは、父が最期に僕に与えてくれた最高のギフトだと思っています。何しろ父は舞台を観るのが大好きでした。きっとこのコンサートも客席のどこかで楽しんでると思います。」と亡き父への思いをつづった。