朝ドラ主役に自称「オヤジ」の高畑充希
女優・高畑充希(23)が、来年4月スタートのNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロインに決まり、31日、都内の同局で会見を行った。激動の昭和を力強く生きた“親父ヒロイン”が主人公で、高畑は「普段からオヤジくさいと言われます。親父ヒロインと聞いてビビッときました。親からは『役作りがいらない』と言われた」と周囲も認めるハマり役であることを明かし、「『ごちそうさん』でいろいろな人に可愛がっていただいた。楽しく半年間、駆け抜けたい」と笑顔で抱負を語った。
高畑は今年がデビュー10周年。07年から12年までミュージカル「ピーター・パン」で主演を務めるなど舞台経験も豊富で、13年度下半期の朝ドラ「ごちそうさん」にも出演。劇中歌「焼氷有り□/(ます)の唄」を歌い、話題となった。
オーディションを経て朝ドラヒロインの座を射止めた高畑は、先週、ヒロイン決定の知らせを受けたそうで、「まだ実感が沸かない。いまだにふわふわしている」と正直な感想。「『ごちそうさん』(ヒロインの)杏ちゃんの大変さを見ていますが、楽しい時がたくさんあった。これから長いので、楽しい現場にして、みんなのパワーを集結させ、攻めていく現場にしたい」と意気込みを語った。
自分が“オヤジ”だと思う部分については「動じない点。日本酒と刺身が好きなところも」と照れたように笑った。
ドラマ「怪物くん」「妖怪人間ベム」などの脚本で知られる西田征史氏が初めて手がける朝ドラ。西田氏は「ヒロインは家族の暮らしを守るために走り回る猪突猛進なキャラクター。力強さと繊細さをバランス良く併せ持った人間。オーディションの映像から受けた高畑さんの印象はまさにそれでした」とコメントを寄せている。
【『とと姉ちゃん』あらすじ】
戦後100万部近い販売部数を誇った生活総合誌「暮しの手帖」の創業者・大橋鎭子さんらをモチーフにしたオリジナル作品。早くに父親を亡くしたヒロインの小橋常子(こはし・つねこ)が、「女性のためになる雑誌を作ろう」と焼け野原となった東京で出版社を立ち上げ、3姉妹で雑誌「あなたの暮し」を創刊し、復興に明かりをともしていく。