瀬戸康史 着物姿で仏語スピーチ
俳優の瀬戸康史(27)が幕末の彰義隊士役で主演した映画「合葬」(26日公開)が3日(日本時間4日)、カナダのモントリオール世界映画祭でプレミア上映された。海外の映画祭に初参加した瀬戸は着物姿で舞台あいさつに登場し、公用語のフランス語で「侍はいなくなってしまいましたが、現代を生きる僕らにも侍の心、武士道が残っています。私にとって1シーン1シーン、セリフ一言一言に命をかけて作った映画です」とスピーチした。
会見では自身の役を「自分の居場所を探しながら日々迷い、悩み…そういうところが今を生きている僕らとの共通点」と説明。カナダを代表する映画監督であるクロード・ガニオン氏は「合葬」を「非常に素晴らしく、非常にユニークな作品」と絶賛した。
上映前にはモントリオールを散策。ノートルダム聖堂や、モントリオール最古の通りであるサン・ポール通りを観光し、共演者への土産も買い込んだ。聖堂前のプラスダルム広場では課外授業中のカナダの女子中学生に取り囲まれ「キモノがステキ!」「日本の俳優なの?かっこいい!」などと黄色い声を浴びせられていた。
「合葬」はワールドコンペティション部門に正式出品されており、7日(日本時間8日)に授賞式が行われる。