芥川賞の羽田氏 「ワイドナ」初出演

 又吉直樹と同時に「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞した作家の羽田圭介氏が6日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に初出演した。メーンコメンテーターの松本人志から突っ込みを入れられたかと思えば、作家らしい「言葉」の視点から社会問題を斬るなど、存在感を示した。

 番組冒頭で早々に松本の“標的”にされたのは、芥川賞受賞の連絡をカラオケボックスで聖飢魔IIのボーカル・デーモン閣下のコスプレで受けたこと。「クソ面白くない」、「(映像を)1時間見てたら1時間面白くない」と“酷評”された。「聖飢魔II限定カラオケを先輩作家からやるって言われて、正装で…」と説明すると「すべったいきさつも面白くない」とイジリ倒された。

 芸能ニュースには興味がないようで、片岡愛之助と藤原紀香の熱愛については、「おめでとうございます」とボソリ。「テレビとかに映っているアイドルより近くにいる嫌らしい女」という名言で松本をうならせた。

 羽田氏は、芥川賞の受賞会見でも、「聖飢魔IIカラオケ」のことについて「『WINNER!』って曲を歌うって決めてたんですよ」と、軽妙に応えていた。又吉との同時受賞についても、自身が「火花」をメディアで勧めていたこともあり、「オススメした本が受賞して良かった」と語っていた。

 軽いトークだけではなく、伊藤祐一郎・鹿児島県知事の「サイン、コサイン」発言についても、作家らしく「言葉」の視点から「女の子に、ではなく学校でサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になると言うのなら問題にならなかったと思う。言葉への神経の張り巡らせ方…。つつかれたら(誰もが)同じようなミスをしちゃうのかなと思う」と意見を述べた。

 「ワイドナショー」では、コメンテーターでは社会学者の古市憲寿氏やタレントの長嶋一茂がブレーク。レギュラー出演者ではサッカー元日本代表の前園真聖が人気を博している。新たなスター誕生の予感もあるが、番組エンディングで羽田氏は「何にもやってないですけど、ありがたいなって感じです」と共演者のフォローに謙虚に感謝していた。

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