大西順子、ジャズ・シーン復帰
秋恒例のジャズフェスティバル「第14回東京JAZZ」が6日、最終日を迎え、東京国際フォーラムのホール公演(THE HALL)昼の部で、世界的ジャズピアニストの大西順子(48)がトランペットの日野皓正(72)とギターのラリー・カールトン(67)のスーパーバンドに参加し、ジャズ・シーンへの復帰を果たした。
大西は2012年に引退を表明。13年に小澤征爾氏(80)の指揮するサイトウ・キネン・オーケストラとの共演で一時復帰したが、今回はジャズが誇るヒノテル、カールトンという世界的なスーパースターとの共演だ。
黒いチューブトップに黒いパンツ姿の大西は、両巨頭のド派手なプレーをグランドピアノとエレクトリック・ピアノで支えつつ、2、5曲目ではグランドピアノ、4曲目ではエレピで迫力あるソロを披露。笑顔で手を振って観客に応える場面もあり、本格的な復帰への期待を抱かせた。
夜の部では結成25周年を迎えたフォープレイが大トリを務め、2日にリリースしたばかりの25周年記念アルバム「シルヴァー」から「クイックシルヴァー」や14年に死去したジャズピアノの巨人ホレス・シルヴァーにささげた「ホレス」を披露。アンコールでは初代ギタリストのリー・リトナー(63)、二代目ギタリストのカールトンが加わり、現職の三代目ギタリスト、チャック・ローブ(59)との夢のそろい踏みが実現した。3人はギターソロを回し、トリプルギターで観客を熱狂させて今年の東京JAZZを締めくくった。