スギちゃん648万腕時計かけプロレス
「ワイルドだぜぇ」ネタでおなじみの芸人・スギちゃん(42)がプロレスに挑戦することになり、14日、都内で会見を開いた。参戦団体は「WRESTLE-1」でプロレスラーと芸人によるチームが争う「F-1タッグチャンピオンシップ」に出場する。スギちゃんは「ワイルド」さを前面に押し出すプロレスラー征矢学(30=そや・まなぶ)とタッグを組んで、武藤敬司&神奈月組と対戦する。試合は10月9日、後楽園ホール大会での「WRESTLE-1 TOUR 2015 ファン感謝デー」で60分1本勝負で行われる。会見ではテレビ番組の企画でスギちゃんが648万円で購入した超高級腕時計をかけることになってしまい、失う物ばかりが大きい“ワイルドな試合”になった。
スギちゃんは「こういう形でリングに上がれると思ってなかったです。こんなワイルドな男(征矢)とタッグを組める」と意気込んだが、このタイトルには、芸人がレスラーのモノマネをするという暗黙のルールがある(神奈月は武藤のものまね)。モノマネのレパートリーなどないスギちゃんが、「任せてくださいよ。私ではなく…」と促すと、相棒の征矢が服を破り捨てスギちゃんの衣装に早着替え。「ダブルスギちゃんだぜぇ」とポーズを決めた。
そして、会見は思わぬ方向に展開した。スギちゃんが「とんねるずのみなさんのおかげでした」で購入した648万円の時計をつけていたのを見つけた征矢が、「これもかけてやりましょうよ」と促し、武藤&神奈月もすかさず同調。すったもんだの末に空気を読んだスギちゃんが「いいでしょうこの試合。時計をかけたタイトルマッチじゃあ!」と宣言してしまった。「(ベルトより)今となっては時計を守りたくなりました」と弱音も吐いたが、「でもベルトですよ。R-1、お笑いの大会でも準優勝が最高でしたから。チャンピオンになって頂点を極めたいです」と腕時計防衛と戴冠へ執念を燃やした。
対する武藤は「俺は時計がほしい」と本気。「ベルトとワンパック(ひとまとめ)で持っていきましょう。神ちゃん(神奈月)、時計は1こしかないから、とったら質屋に出して分けましょう」と早速、時計奪取後の青写真を描いていた。
同タイトルの前身「F-1タッグ選手権」は06年3月に行われた武藤敬司&神奈月(武藤のまね)-小島聡&イジリー岡田(三沢光晴のまね)をきっかけに創設された、プロレスラーと芸人によるタッグ王座。同年12月に武藤&神奈月が、天山広吉&原口あきまさ(蝶野正洋のまね)に勝利して初代王者になった。以後、ダチョウ倶楽部、ケンドー・コバヤシら多数の人気芸人が参戦したが、12年12月を最後に封印。このほど、約3年を経て「F-1タッグチャンピオンシップ」と名称を変えて復活した。
お笑いの要素も強く表現されるリングで、スギちゃんがどう暴れるか。注目だ。