男女７人組グループＡＡＡがデビュー記念日の１４日、１０周年ライブを東京・代々木第一体育館で行った。

　今年１月から７カ月連続発売したシングルの購入者１万２５００人を無料で招待した。デビュー曲「Ｂｌｏｏｄ　ｏｎ　Ｆｉｒｅ」や９月１６日発売の５０枚目のシングル「愛してるのに、愛せない」など、２５曲を熱唱した。

　アンコールでは、２００７年発表のオリジナル曲「Ｂｉｒｔｈｄａｙ　Ｓｏｎｇ」をライブ初披露し、会場一体の大合唱で節目を祝福。宇野実彩子（２９）は「この曲の歌うのはこの瞬間だよね」と喜んだ。

　会場に隣接する広場は、デビュー前にストリートライブを行い「お客さんが１人だったり、配ったステッカーを破られたりした」という苦い思い出の場所だ。西島隆弘は「２００５年にデビューした僕たちにとっての１０年間は、ＣＤが売れなくなり、テレビに出る環境も少ない大変な時代だった」とつらかった日々を素直に吐露した。

　そんな中で「自分たちのオリジナリティーを表現できる場所はライブだ」と信じ、会場を大きくすることで自信を培ってきた。この日は通算２７３回目の単独公演。１０年前に「節目は隣りでやろう」と誓い合った５人の眼前には、満員の客席で５色のペンライトが揺れた。

　今月２１日から３日間、初の野外ライブを静岡・富士急ハイランドで開催する。浦田直也（３２）は「１０年で初めての体験ができるのは幸せ。まずは自分たちが楽しみたい」と貫禄の表情を見せた。