川島なお美さんが死去 54歳
ドラマ「失楽園」や、「お笑いマンガ道場」などで知られる女優の川島なお美さんが24日、胆管がんのため入院先の東京都内の病院で亡くなった。54歳だった。
川島さんは7日に夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(49)と都内で開かれたシャンパーニュの新商品発表会に出席。やせた姿に注目が集まったが、本人は「ワインは一生分飲んだ」などと笑顔で語っていた。これが公の場に現れた最後の姿となった。
川島さんは全国ツアー中だったミュージカル「パルレ~洗濯~」を体調不良で17日に急きょ降板。20日には、11~12月に出演予定だったミュージカル「クリスマス・キャロル」(24都市28公演)の全公演を降板することを発表していた。55歳の誕生日(11月10日)を記念し、11月5日に東京・恵比寿でバースデーライブを開催することを予定していた。
川島さんは昨年1月28日、肝内胆管がんで、12時間にわたる腹腔鏡手術を受け、胆管を摘出した。同2月上旬には退院、下旬にはラジオの収録で仕事復帰した。病名や手術については「極秘にするつもりだった」といい、病気については隠し続けていたが、同3月末発売の写真週刊誌が報道し、公となった。
仕事に対し、人一倍強い責任感と情熱を持つことで知られる川島さんは手術に際しても「舞台を降板すること、主演舞台が別の意味で注目されてしまうことは嫌だったので内密にしてきました」(※14年3月27日のブログより)と強い信念を持っていた。
そもそも、人間ドックで小さな腫瘍が見つかったのは13年8月。悪性か良性かも分からず、手術すべきかを悩み、「この人になら命を預けられる」と思える医師と出会うまで手術をしなかった。
昨年4月、術後初めて公の場に姿を見せた時には「めちゃくちゃ元気です。(現在、抗がん剤などの治療は)何もやっていません」と完全復活を訴えていた。