山本太郎氏“葬式パフォーマンス”釈明
山本太郎参院議員(40)が26日、テレビ東京系のニュース番組「田勢康弘の週刊ニュース新書」に出演。18日の参院本会議で物議を醸し、25日には山崎正昭参院議長から厳重注意を受けた“葬式パフォーマンス”などについて語った。
山本議員は冒頭、○×形式で回答する質問で「葬式パフォーマンスは反省している」との問いに、○と×を両方掲げた。その真意については「本当は×であったほうがいい」と信念を示した上で「参議院という場所にそぐわないアピールだったかもしれないが、どうしてこのようなことに至ったかというと、この安保法案が本会議で採決されるに至るまでの、議会制民主主義の破壊」と真剣な表情で語った。
さらに「この議員になって2年間、先輩方からさんざん言われたのは、『ルールを守れ』ということ、段取りというものを必ず踏まなきゃいけないということを一番厳しく教えられた。それが今回、与党側の議員によって、ルールも段取りもすべて破られて、むちゃくちゃにされてしまった後の本会議での採決になったという部分だと思いますね」と、あくまで責任は強行採決を敢行した与党側にあると熱弁。それでも「議長に言われたことも、自分の中で深く考えなければいけないとは思っています」とも話した。
また、本会議中に「自民党が死んだ日」とプラカードを掲げたことに関しては、「もし総理と対峙することができれば、表彰状を書こうと思ってきた。これまでネガティブな部分をたくさん言ってたんですが、感謝したいと。この国に生きる人々に憲法の大切さを教えてくれたのはあなたですから。でもそれがかなわなかったので」と話した。さらに“1人牛歩”については「先輩方に方向性を聞いたら、(牛歩戦術の)意見はあるけど実現性はないと聞いたから、やらないと思った。でも、全国で声を上げてる方々のことを考えると、ここであらがうという手段を捨てるわけにはいかない」と、その意図を説明した。
また、ネット上などでは賛否両論が広がっている自身の評価に対しては、「評価して下さってる方というのは、一歩政治に対して興味を持って一歩踏み込んで下さってる方が多いと思う」とした上で、「『あいつはなってない』というご意見も真摯に受け止めなければいけないと思いますが、そういう方々は政治に対してどこまで踏み込んでいるかというと、いまいちわからない」と、批判する声に対して“勉強”を求めた。