川島さん舞台降板時、医師が厳しい宣告
9月24日に胆管がんのため死去した女優・川島なお美さん(享年54)の通夜が1日、東京・青山葬儀所で降り続く雨の中、しめやかに営まれた。
喪主を務めた夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(49)は舞台降板を発表した9月17日の時点で医師から「2、3日が峠」と宣告されていたことを明かし、「最後まで本当に立派だったと思います。女房は…川島なお美は、本当に幸せでした」と涙をこらえ気丈にあいさつした。
通夜には長年の友人だったタレント・山田邦子、ドラマ「失楽園」で共演した古谷一行、舞台でも数多く共演した俳優・川崎麻世、“墓友”でエッセイストの安藤和津さん、作詞家の秋元康氏ら友人、関係者、数多くのファンが弔問に訪れた。
鎧塚氏は冒頭のあいさつで「最後は私の手をしっかりと握り、頭を上げ、しっかりした目で僕を見て、ハッと魂を吐くように、人生の幕を閉じました」と川島さんの最期を振り返り、「最後まで本当に立派だったと思います。最後まで、やっぱり川島なお美は川島なお美のままでした。最後の最後まで女優を貫けましたのも、皆さんのご支援のたまものと感謝しております。女房は、川島なお美は、本当に幸せでした」と声を震わせながらもしっかりとした言葉であいさつした。
優しい微笑みをたたえる遺影の隣には、川島さんが飼っていた愛犬と同じ種類のミニチュア・ダックスフンドのぬいぐるみが飾られた。祭壇には生前愛飲したワインのボトルやグラスが並べられ、百合など白い花の中にワインレッドの花で優雅で流れるような曲線が作られた。
また、「ありがと」とのメッセージが飾り付けられたケーキもそなえられた。