女優の目黒幸子さん死去 89歳
女優の目黒幸子(めぐろ・さちこ、本名・井上幸子)さんが今月8日に、骨髄腫および老衰のため死去したことが13日、分かった。89歳。所属劇団が公表した。葬儀は12日に近親者ですませた。
東京都出身。目黒さんは1948年に大映第4期ニューフェイスに合格し、多摩川撮影所に入社。同期に中条静夫さん、早川雄三さんらがいた。49年に「愛染草」(田中重雄監督)でデビューし、大映が倒産した71年まで、出演作は100本を越えた。
大映在籍中に浪曼劇場に加わったが三島由紀夫の自殺により劇団は解散した。
84年に賀原夏子に誘われて劇団NLTに入団。以後、「水族館」、「ニノチカ」、「くたばれハムレット」、「オスカー」、「宴会泥棒」などの翻訳コメディを中心に出演した。また「ザ・ガードマン」、「特捜最前線」などテレビドラマでも活躍した。
大映監督の井上芳夫さんと結婚したが89年に離婚。最後は自宅で家族に看取られて永眠した。