小栗監督、パリの同時多発テロに衝撃…
日仏合作映画「FOUJITA-フジタ-」の初日舞台あいさつが14日、都内で行われ、主演のオダギリジョー(39)、女優の中谷美紀(39)、小栗康平監督(70)が登場した。
同作は1920年代の仏・パリ、40年代の日本が舞台で、実在した日本人画家・藤田嗣治の半生を描く。13日夜(日本時間14日朝)にパリで同時多発テロが発生したことを受け、小栗監督は「(作中の時代から)100年近くたっていますけども、『FOUJITA』で描いている世界も遠い昔のことではない」とし、「今に結びつく問題がこの映画の中にはあるんだろうな、と今朝しみじみと考えました」と一点を見つめ語った。
また、オダギリは演じるにあたって「セリフに感情を入れるな、言葉の広さを持ってほしい」と小栗監督に指導されたという。それもあり、完成を見て「今までの、どの自分の演じる姿より、美しく見えて」と自画自賛。「今までは『東京タワー(オカンとボクと、時々、オトン)』のオダギリジョーって言われてた。これからは『FOUJITA』のオダギリジョーでお願いします」と自信をむき出しにしていた。