GACKT、パリの友人から泣いて電話
シンガーソングライターのGACKTが、同時多発テロ当日、パリの友人が脅えて泣きながら電話してきたことを、17日に配信したブログマガジンで伝えた。
フランスに音楽関係の友人が多いGACKT。事件当日に、「フランスの仲間から泣いて電話があった。ちょうど彼らの家があの近くだったらしく、かなりの慌ただしさと異様な現場の雰囲気にかなり怯えていた」と、電話回線の向こうから生々しい恐怖が伝わってきた。
慰めているうちに友人もようやく落ち着きを取り戻したが、「彼らに対してどんな言葉を選べば良いのか…、正直、わからなかった」と、GACKTは当夜のことを振り返る。
そして今回、事件が起きた場所の一つが、かつてGACKTがロックバンド「YELLOW FRIED CHICKENz」を率いてライブを催したライブハウスだった。
ここでも思い出とテロとの接点が生じたことに「何とも言えない空しさが込み上げる」と、GACKTはやり切れなさを覚えた。
イスラム国が世界に与える恐怖と混乱。ただしGACKTは、テロとイスラム教とを同一線上で考えはしない。「イスラムの考え方や教えに、このようなテロの考えは勿論ない。それをイスラムという言葉でテロと結びつけるのは、知識不足を象徴するだけでなく、誤った二次三次被害を生み出す切っ掛けになる」と、誤認識を警戒し、「一つの出来事や惨事を他人事とは思わずに 自分たちの身の回りの事として真に捕らえるべきだ」と、真剣に向き合うよう提唱した。