号泣県議、精神的に不安定で初公判欠席

 政務活動費をだまし取ったとして今年8月、詐欺などの罪で神戸地検から在宅起訴された“号泣県議”こと野々村竜太郎元兵庫県議(49)の初公判が24日、神戸地裁で開かれる予定だったが、本人は欠席した。

 被告側の弁護士によると、野々村氏は当初、出廷する意思を明らかにして代理人弁護士との打ち合わせを進めていたが、初公判を前に精神的に不安定になり、10日ほど前から精神科の病院にも通うようになったという。また、報道関係者が自宅を取り囲み「家を出られない」とも話していたという。

 そしてこの日、午前7時前にもテレビの取材陣の存在を確認。同8時30分ごろ、弁護士のもとに「欠席したい」という連絡があったという。

 佐茂剛裁判長が被告側弁護士に「本人が出廷する意思はあるのですか」と確認すると、弁護士は「本人は出廷する意思は持っているが、マスコミに囲まれて家を出られないと言っている。取材は自粛していただきたい」と回答。この日の初公判に関しては「今日は出廷しません」と明言した。そのため裁判長は「本人が出廷しない上、公判は開けませんので、本日はこれで終了します」と閉廷を宣言した。裁判長はあまりの想定外の事態に頭を抱え、ため息をもらした。

 この日は午後3時の開廷に先立ち、午前中から傍聴券を求めて行列も。80枚の傍聴券に対し、605人が集まった。また、約300人の報道陣が神戸地裁前に集結。野々村氏の出廷を待ったが、肩すかしに終わった。

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