田口脱退…KAT-TUN波乱の歴史
人気グループKAT-TUNの田口淳之介(29)が24日、来春にグループを脱退し、所属のジャニーズ事務所との契約も終了することを明らかにした。日本テレビ系で同日夜生放送された「ベストアーティスト2015」に出演し、生発表。その後、マスコミ各社にファクスでも報告した。01年4月に6人でスタートしたグループは、赤西仁(31)が10年に、田中聖(30)が13年に脱退し、3人となった。事務所側は「解散の予定はない」と説明している。
結成から14年、100万枚を超えるミリオンヒットとなったデビュー曲「Real Face」(06年3月発売)から9年。波乱続きのKAT-TUNからまた1人、メンバーが去る。
優等生のイメージの強いジャニーズで、KAT-TUNは異色の存在だった。やんちゃで、個性の強い6人。ワイルドなイメージの赤西、田中は特に突出していた。波乱はデビューからわずか7カ月後の06年10月に起こった。中心メンバーだった赤西の活動休止発表だ。
07年4月に復帰したものの、単独行動と海外志向は強くなるばかりで、グループの方向性とはかけ離れ、10年7月に正式に脱退。KAT-TUNは大きな岐路に立たされた。
赤西の脱退後は亀梨和也(29)がグループをまとめ、牽引してきたが、13年9月、田中が“素行不良”で事務所との契約を解雇された。事務所で禁じられている副業が発覚したのをはじめ、事務所を通さずにイベント出演やCD販売などを行い、再三の注意も無視した数々のルール違反が原因だった。ほかにも女性問題、タトゥー問題など多くの問題を抱えていた。
田口の場合は、「契約満了に伴い再契約を行わないことを双方が合意した」(ジャニーズ事務所)という。ファンと祝う来年の10周年を前にした衝撃発表。事務所側は「解散は予定しておりません」としたが、今後の活動については「残るメンバーにとって最良の方法を協議」すると説明。コメントに苦悩がにじんでいるようでもあった。