俳優・ラサール石井（６０）が２７日、兵庫県西宮市で舞台「星屑の町～完結編～」（兵庫県立芸術文化センター、来年２月２７、２８日）の取材会を開いた席上、還暦での東大合格を目指し、来年１月の大学入学センター試験の願書を出したことを明かした。

　「僕は受験が趣味ですから」とラサール。実は２０１０年以降、過去３度挑戦してきたが、センター試験で“足切りライン”に届かず、東大の２次試験に進めなかったことを明かし「５年前から、今年あたりを照準に合わせてきましたし、還暦合格！いいなあ」と笑顔で語った。今回の兵庫での仕事にも、センター試験の過去問題集を持参してきたという。

　すでに来年１月のセンター試験が行われる２日間は、舞台稽古を休む調整もつけている。

　目指すは東大・文科３類。ただ報道陣からセンターを見事突破した場合、東大の２次試験（前期日程）が、同公演直前の２月２５～２６日であることを問われると「僕、実はこの日程を把握してなかったんです」と頭をかき「センター突破できたら（３月の）後期日程を受けます。いや、舞台稽古休んじゃおうかな。ダメかな？」とニヤリとしていた。

　ただラサールは「今年は予定が狂いまして」と、今夏から原案・作詞・演出を担当した舞台「ＨＥＡＤＳ　ＵＰ！」の仕事に追われ、夏から全然勉強ができず、ちょっとやばい」とも。今回から東大受験には、文系でもセンター試験で理科を２科目受けることが必修となり「新たに地学をいちから勉強してます」と悪戦苦闘ぶりを明かした。

　ラサールによると東大２次に進むためにはセンター試験で全科目平均７５～８０％の点数が必要だが「僕はこれまでは５０％ぐらい。国語と英語はまあまあだけど数学が…。河合塾の模試でもＤ判定くらい」だとか。一方で「東大の２次は全部記述で部分点がもらえるから（周囲に）『石井さんは２次向き』と言われるんですけどね」と、毎回“足切り”を食らい、完全燃焼できていないようだ。

　「受験が趣味なので、ならば一番難しいところ。昔も一度、落ちてるし」と受験し続けることも宣言していた。ラサールは、鹿児島・ラサール高校の現役時に東大を受験するも当時の東大２次試験で不合格となり、早稲田大学に進学（中退）している。