モー娘。鞘師 最後の単独公演で涙
女性アイドルグループ、モーニング娘。’15が8日、全国ツアー最終公演を日本武道館で行った。今年いっぱいで卒業する鞘師里保(17)は、この日がグループ単独のコンサートとしては、ラストステージ。笑顔を絶やさないよう努めていたが、ラストシングルを歌唱し、大粒の涙を流した。
「これまで積み上げたものを爆発させたい」とオープニングに宣言すると、11年1月に自身が加入して最初に発売したシングル「まじですかスカ!」やヒット曲「TIKI BUN」など27曲で、完全燃焼の全力パフォーマンスを見せた。
アンコールではファン1万人の“鞘師コール”が会場を包む中「一体感のあるコンサートをつくることができて、本当に楽しかった。きょうのステージは、自分の未来につながるいいものになった。帰ってきたときは何か形にして、みなさんに届けられたら」と笑顔であいさつした。
その後、自身がセンターを務める29日発売のラストシングル「ENDLESS SKY」を歌った際には「泣くはずがない 自分で選んだ未来だから」という歌詞で、自らの境遇に重ねて思いが込み上げたようで、こらえていた涙がボロボロとこぼれた。
終演後には、帰ろうとしないファンのために1人でもう一度登場。ステージの端から端まで走り回り、ファンにはおなじみのあいさつ「ヒャッホーイ!」と叫びながら3回ジャンプするなど、最後の聖地に名残惜しそうにした。
鞘師は大みそかに東京・中野サンプラザで開かれるハロー!プロジェクトのカウントダウンライブまで出演。卒業後は、語学とダンス習得のため、海外に留学する予定。