ダンプ松本 1試合3万5千円だった
女子プロレスラーのダンプ松本(55)が20日、カンテレのバラエティー番組「お笑いワイドショー マルコポロリ!」に出演し、20代のころは1試合ファイトマネーが3万5000円、最高月収が500万円だったことを明かした。
女子プロレスの世界に入った当時、「新人教育という名のしごき」が待っていたと番組では紹介。先輩から「亀になれ」と言われれば壁に飾ってあった亀の甲羅を背負って床をはい回ったこともあったという。松本は「今にみてろよ」と雪辱を誓いながら耐えた。
自ら「ヒール」となることを選び、試合にも出るようになった。しかし、額に傷を負うと麻酔なしで縫合され、抜糸は自分でやるというハードぶりだった。
松本はヒールとして人気を得、ピーク時には年間300試合に出場。当時、ファイトマネーは選手のランクで決まり、松本の場合は1試合3万5000円だった。「あれだけ血を流して…」という思いがよぎった。
基本給はなくファイトマネーのみ。タイトル戦に勝つと100~200万円を手にした。月収は100~300万円だったという。試合で着る革ジャンなどのコスチュームは自己負担だったこともあり、決して十分な額ではなかった。
ただ、ヒールキャラがウケ、バラエティー番組に引っ張りだことなった時期には最高月収が500万円にのぼる時もあったという。松本は1988年、27歳で引退し芸能界に。2003年、女子プロレスの人気復活を願い42歳で現役に復帰した。