辛坊氏、橋下氏の起用「自粛モード」
キャスターの辛坊治郎氏(59)が23日、大阪市内で著書「ニュースで伝えられないこの国の正体」の発売記念サイン会を開催。取材に応じ、盟友で政界引退した橋下徹氏(46)について、テレビ各局が、政治色が出る情報系番組のレギュラー起用に関しては自粛ムードを漂わせていることを明かした。
「橋下徹という人物の政治色が強くなりすぎて、各局とも悩んでますよ」と辛抱氏。かつて橋下氏がレギュラー出演し、現在も辛坊氏が司会を務める読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に関しても「私は出て欲しいし、戻ってきてほしいんだけど、1、2回の単発出演なら大丈夫だけど、レギュラーとなると局も悩みどころみたい」と明かした。
橋下氏自身も「こんなに政治色がついたら無理」と話していることに、辛坊氏は「それは正鵠を射ていますね」と話した。
「旅とかグルメ番組なら登場してもらいやすいから、すごい勢いでオファーが入ってるんだろうけど、各局みてると政治色の出る情報系の番組では自粛モードですね」と、橋下氏のキャラクターが最も発揮されるジャンルで、テレビ各局が二の足を踏んでいる状況を説明した。
辛坊氏は著書を刊行した経緯にも絡め「橋下徹を出していいかなんて議論は10年前には起こらなかった。コンプライアンスが厳しくなり、『-委員会』でも10年、5年前ならOKだったことが、今はダメだったりするんですよ」と説明。「コンプライアンスだけでなく、社会全体の許容限度が狭くなって、ネットの炎上とかを恐れて自粛モードに突入して、我々の表現範囲は狭くなっている」と首をかしげていた。