元「船場吉兆」女将 ささやいた理由は
2007年に食品偽装表示などを起こした老舗料亭「船場吉兆」の次男・湯木尚二さんが25日、TBS系「爆報!THEフライデー」(金曜・後7・00)に出演した。当時の謝罪会見で、女将で母親の佐知子さん(78)は隣に座った長男の喜久郎さんに発言内容を指示さするようにささやき、その姿が「ささやき女将」とやゆされた。女将がささやいた理由を尚二さんが明かした。
会見の前日、母子は弁護士ともに、弁護士が作成した想定問答を暗記するまで繰り返したという。弁護士が報道関係者役を演じ、女将と長男が質問に答える形で想定問答を繰り返し練習。佐知子さんも長男もほぼ完璧に覚えたという。しかし、会見当日。
長男は緊張のあまり、せっかく覚えた問答を忘れてしまった。隣に座った佐知子さんは覚えていたため、記者からの質問が飛ぶたびに前日に覚えた言葉を「ささやいた」という。
番組では当時の会見の様子を放映。女将が「頭が真っ白になっていた」「責任逃れの発言をしてしまいました」と長男の隣でささやく姿が映し出された。
信用を失った船場吉兆は、08年5月に8億円の負債を抱えて廃業。女将自身も08年10月自己破産に追い込まれ、自宅も差し押さえられた。現在、当時の場所はコインパーキングと形を変えていた。尚二さんは現在、大阪・北新地で日本料理店を経営。女将は賃貸マンションで年金暮らしをしているという。