菊川怜 竹田氏の出演を思い出し嗚咽
フジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜、前8時)は11日、12年間コメンテーターを務めたジャーナリストの竹田圭吾さんがすい臓がんのため51歳で亡くなったニュースを伝えながら小倉智昭キャスターがそのジャーナリスト魂を称え、また菊川怜は最後の出演となった昨年12月22日の竹田さんの様子を、嗚咽しながら振り返った。
まず小倉が、時折瞑目しながら「このニュースだけはお伝えしたくないなあとずっと思っていました」と、竹田さん逝去のニュースを声を絞り出して伝えた。
番組では2004年1月に竹田さんが初出演した際の映像をはじめ、20分以上にわたって在りし日の姿を伝えた。
その中で、昨年11月の放送では「妻に愛していると言ったことはあるか」という特集があった際には、初めてプライベートな発言を電波に乗せた。
「愛している」という言葉を「病気になったせいもありますけど、頭の中では1日2回くらい言ってますが、今言っていいですか?」とメガネを外してカメラに正対し、「愛してるよ」とカメラの向こうに視線を据えた。
その日の竹田さんについて、小倉キャスターは「僕はつらかった。竹田さんの覚悟は決まってるんだなと思った」と振り返った。
竹田さんは先月22日が最後の「とくダネ!」出演となった。既に竹田さんの体調は車椅子の用意も検討されたほど悪かったが竹田さんは「どうしても番組に出たいんです。それが僕の生きざまです」と懇願し、小倉キャスターも「みんなで一緒に闘いましょう、という雰囲気になりましたもんね」と、その姿勢を受け入れたという。
出演した竹田さんの相貌は、別人かと思わせるほどやつれていた。
そして菊川は、共演者の女優・中江有里から伝え聞いた話として放送終了後の姿を「楽屋まで帰る時に、ずっと中江さんの手を握り締めてつらそうだったと…でも最後までコメントされてて…」と明かしながら、嗚咽のため言葉が続かなくなった。
そんな菊川をフォローして、小倉が「竹田さんのジャーナリスト魂を最後まで見ていて、我々は幸せでした」と、出演者一同の思いを代弁した。